8・8ロックデーの思い出ばなし。

わたしには もうひとつ わたしの音楽観に影響させたコンサートがあった

それは 万博広場のあの8・8でした・・・





わたしは 東京帰りで 東京では 当時 ミニスカートが復活してた。

ジーンズのミニスカートに山本寛斎さんのTシャツ。

派手な格好で 意気込んで出かけたの・・。

当時、バンドを関西でしていると この8・8に出る事が夢の一つだった。

おない年位の人が もう 決勝に出ているんだからもう 聴き方が違っていた。

もう、コピーする為に手元ばかり見て コードを盗んでいたりして・・(笑)

8・8には 1万人くらいの人が集まっていた。

朝から 晩まで ずっと かぶりつきで がんばった。。

日本酒を飲みながら・・・すっかり寝てしまった 名古屋からのセンチメンタルシティー。

私は持参の毛布にくるまって 舞台の下で寝てしまったのだった。

それ以外は しっかり 起きてたよ。(自慢)

関西のライブは 野次がモノスゴイ!!

「帰れ!!」じゃなくって「帰らんかい!!」「ひっこめ!!」

その代わり 合いの手もスゴク 上手いように思うのん。

関西弁のいい所なんやと思うねん。

東京しか他は聴いた事ないねんけど、あの 下手くそぉぉ!!コールは関西でしか聞いたことなない。

ええぞぉぉ!!いけぇ~!!

イイ感じやね。

音楽が好きなんですよね、ノリが関西弁はいいよね。

もちろん、徳島や名古屋や いろんな場所からの参加だったけど、ホントにいいのよ。

観客が勝つか、バンドが勝つか・・くらい すさまじい合いの手(愛の手?)

今、若い女の子がデビューして テレビ界を賑わせているけど彼女達ともそう違わない。

実力で8・8を勝ち抜いて来た人の中には 高校生も入っていたもん。

と言う事は ココまで来るまでに何年か経ってるハズ。

若いバンドは 勢いがあった。

ゲストにも負けないくらい、迫力があったよ。

音楽に年齢も性別も何もないよね・・

私が鮮明に覚えている。

お笑い系?の柳町はるさめショーは 私の好み。あのラップは是非聞いて欲しいな。

今もサザンブリードの「逢引き」はいいもん。

高校生が入ってるって、聞いたコールドラビシュ。

なのに つい最近までコールドラディッシュ、二十日大根と思ってた私。

ホームページを始めてから、昔のライブのチケットの半券なんかを見直すようになったよ。

なんと8・8のチケットの半券も大事に取ってあるのん。

震災にも負けず、残っているんです。よしよし・・

何回かのライブになってきたから、もう 準備万端!

あういう大きな会場で 長丁場の時の必須アイテムが 毛布!!

寒い時は それに包まる。

疲れたら 敷物にする。

酔っ払ったら そこで寝る。(私はこれを実行した)

もうひとつは 飲み物!アルコールですね、売ってるけど高いし、ビールしかない

やっぱし、ライブには 一升瓶。ぐいぐい、、、

ちょうどイイ感じになってきた頃、踊り狂い騒ぎまわる・・・

で、バタンと寝る。

あの会場の舞台の下で寝てたのに 誰一人「大丈夫ですか?」と聞いてくれる人はいなかった・・・

で、急に起き上がった私はまた かぶりつきで リズムに乗り、コードを見てた。

あいにく 前過ぎて ピアノの人の手元は見えない。イライラ。

けれど あの迫力はいい。

ココに今出ている人たちは 明日にはもうバリバリ。

登竜門なんかじゃなかった。

もう、みんな出来上がっていたように思う。

今は こういう大きなライブは難しいのかな?

所属やなんかで なかなか集まれないかな?

それに この水準でこれだけのバンド数が集まらないだろう

それか 私が知らないだけかな?そうだといいね。。。

この8・8の感動は 今の今も残っている。

比較するものがない8・8なんです。。。



お目当てのバンドは 本物のソーバッドレビュー!!

ウワサで聞いてた あのソウルフルな音が聞きたかった。

関西弁ってなんて凄いんだろう。

心がすぐにひとつになる言葉よね。

ソーバッドレビューは関西弁で歌った。。。

♪おかあちゃん~ おかあちゃん~~おかあちゃん~~~♪

俺のために祈ってやぁ・・・

甘えた心もほんとうでいいよね。

とんがった気持ちもほんとうでいよね。

最後の本音・・・

♪おれは決して 悪い人間じゃない~~~  ただ考えが 甘いだけ!♪

そう、みんなの心の中にある いろんな甘さ。

それは決して悪いことじゃないもん。

今までに無かった この甘い考えの歌。

弱い心を包んでくれるおかあさんの存在。

音の迫力もヴォーカルの迫力も 心をゆさぶったよ。

もっと ゆさぶったものが この甘さに対する歌だったの。

やさしい?軟弱?違う・・・人間の心なんよね。

♪傷だらけになって 遊びまわる どうしようもない 悪戯坊主ぅ~~♪

あの青っ洟小僧は どこへ行っちゃったんだろうね。

きっと まだみんなの心の中に住んでいるんだよね。

生きている間は まだみんな子供なんだよね。

私はそう思ってる。

地球の上の子供たちなんだと思う。

元気に騒いで、元気に笑って、・・・・

そんな生き方がいつまでも続くといいね、と歌っているように聞こえた。

ソーバッドレビューだけじゃなかった。

実際に行くと みんな どのバンドも凄かった!!

ウエーブにのってね。。。。

それが それが みんな 楽しいんです。。

観客の人は ワイワイ数時間 踊り狂っていた。

掛け声をかけながら 自分の友人が出てると 騒ぎ、いい音がなると騒いだ。

カッコいい!!

ライブならではの 荒削りな音も あの大きな会場では 似合っていた。

わたしは 音は割れてしまうけど かぶりつきに殆どの時間居た。

元気だったんやなぁ。。。って思う。

汗やつばが どんどん飛んでくる。 息づかいが 伝わってくる。

ロックの迫力は こっちの都合も考えないで どんどんやってくる。

知らず知らずの間に 今自分の置かれている場所を忘れてしまっていた。

一人の人間が、この時間の空間にはまってしまっていた。

リズムと音に囲まれて 最高な気分だったよ。

1万人の人の中に居ると 混雑でイヤになってしまうのが普通だったのに

その時は どうにも思わなかった。

大勢の方が 何だか楽しかった。。。

みんなの力は ステージの人達に伝わったんじゃないのかな?

楽しい時間は 終わっていった。

夕日が沈んで 終わりの時が来たのを みんなに知らせた。

こんな大きなイベントが終わる時は サミシイ。

それも SOOO BAAD REVUE の解散を知らされた後だったし・・。

人生と 音楽は 一緒のような気がする、こんな時には。

始まったお祭りは 夜の中に沈んでいくように終わっていく。

けれど、心の中のあのお祭り・・・・忘れないよ。

いつまでも・・・・ね。