春一番2005’~わたしの春一番~


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今年も春一番の日がきた。
今年で最後ではないかというウワサの中で 2005年の春一番が始まった。

そんなこんな中 春一の少し前に 高田渡さんが天国へ召されたのだった。
吉祥寺での「自転車にのって」という追悼会があったあとあまり時間のない間に春一が始まった。

私の一番大好きなヴォーカリスト スナガワマサカズさんも去年の春一が最後・・。
中島らもさんも・・・。


5月1日日曜日

雨。 珍しく雨。 朝起きたときは曇りだったのだけど 雨の春一番は本当に珍しい。 電車を降りたら・・岡嶋BUNちゃんが!同じ電車に乗っていらした。 「あぁ~BUNちゃん~~!!」 わぁ~春一番だなぁと思った。 幸先いい! トップバッターはなんとリクオさん! うわ~最初っからリクオさんだぁ~  座席を確保したころにはもう最後の曲になっていた。。。。 知ってる顔を数人お見かけしたので 少し会釈をしただけで座席についた。 私の一番にすることは 座席についてまずビールを飲む儀式から春一は始まる。 人の多いところが苦手なのでそうすることにしている。 まず500mlをグビグビ・・・。 サンドイッチにもパクついた。 あ~今年も春一に来たんだぁ~~という気持ちに浸る。 じっくり浸る。 前日までの疲れでどうも体調がよくない・・。 イライラしている緊張感がまだ残っている。 これは例年のことで だんだんとしびれがとけるように頭の疲れも緊張も解けてくる。 小雨が落ち始めたのは「はじめにきよし」あたりだっただろうか。 いつもはあちこちと移動しながら聞くのだけど 小雨になると面倒。 初日の「大塚まさじと月夜のカルテット」は楽しみにしていた一番だったんだ~。 座り方が悪かったのか 膝から下は水に浸かったように濡れてしまった。 体が冷たくガタガタ振るえがぁ・・・ 寒さと疲れで断念・・・ガックリ もう誰がカバやねんR’nRショーも、前に行けず一番後ろのひさしの所で寒さで凍えてしまった。 佐藤GWAN博さんが到着したのを知った時には もう帰るって伝えただけで帰るチカラが残っているかどうかみたいな状態・・。 通りすがりのかもはんを見つけたけど もう帰る・・のギブアップの会話。 でもGWANさんのお顔を見ただけで 少し安心できたのが嬉しかった。 笑顔が見れただけで十分。 初日では 塩次伸二さんのバンドがとびっきりのいい音を出してくれていた!! 塩次さんは最近の神戸では神戸港近くのJAMESでよく聴くことのできるバンド。 音が違う。 ギターの音のきれいさが他の人とは違うじょ!! それに 布谷文夫さんが加わったもんだから それはもう!! これを聴けただけでも行った価値があったというもの。 こんな雨の春一番ってあったのかなぁ・・・。 雨と前日までの疲れでクタクタになってしまった初日の春一番だったのでした。 帰り道 電車に乗って座席が乾いているだけで温かく仕合せに。 そんな日にも帰りにはビールを飲んでしまった。 風邪ひかないよーに。 こんな私の春一番が始まった。 いつもだけど 思いっきりワガママな春一番を楽しむことにした。 5月27日、今日1日のビデオを見せてもらった。 わぁ~あの空気が流れてくる。 一人の方に春一番の感想を聞かせてもらった。 私は春一番が他のこういうコンサートとの違いを説明しようかと思った。 でも、感じるものなので説明をやめた。 あのミュージシャンたちの仲間意識も私は大好きで  一緒にこの地球で(加川良さん風)同じ時代生きているんだもの つながりはとても大事だと思う。  ビデオでは雨宿りしてた間の 誰がカバやねんを映し出していた。 ダダダダ・ダダダダ・・・誰がカバやねん!! このフレーズには自然に反応してしまう。 カラオケのような状態になっても 雨にずぶぬれになって踊っているお客さんたち。 アハハと笑ってしまう。 『誰が一番いいでしょう!コンサート』でない 春のお祭りのようなアベさんと風太さんの春一番。 私は数え切れない仕合せをもらった。 悲しい気持ち、言葉にならない気持ちもあった。 全て この時代に生まれ生きていることに感謝する。 だからね、この春一番はずっと永遠に続いて欲しい。 順番におくっていくことって難しいのかなぁ・・・

5月2日月曜日

昨日とうってかわって 青空~。 朝からとっても気持ちがいい。 風は乾いてて心地よい~~ん~~朝からビールが美味しい。 2日目になると心も体も春一番に慣れてくる。 いつもと違う一日が春一番。 電車に乗っても パンを買っても 全ての空気が違う。 とびっきりの私の日。 他の人も目に入らないくらいな一日が始まろうとしていた。 空はどこまでも青く、服部緑地公園の音楽堂からは空以外に何も見えない。 そこに行くと私の心は落ち着く。 いつもより一番好き勝手に動くことが出来る。 毎日も本当に楽しく仕合せに過ごしているとオモウ。 でもね、春一は私にとって特別。 特別。 プチバッドレビュー スナガワマサカズさんの居ない プチバッド・・・・。 春一ではプチバッドは元気一杯だった。 ゲストの金子マリさんも最高にイイ。 北京一さんの「かたつむり」もいい。 私はスナガワさんのファンだったからな、私は気持ちを込めて聴いた。 去年、春一で話をさせてもらったこと  下北沢440でハジケテ聴かせてもらったこと 震災の時にサワダトシキさんたちと神戸駅にジンベを叩きに来てくださったこと。 そんなことを想いながら時間を過ごした。 スナガワさんは空から見ていると思った。 スナガワマサカズさんの居たソーバッドレビューはもうないけど プチバッドレビュー。 いいバンド。 私って本当に恵まれてると思う。 緑地公園までの道のりが楽になってきた。 いつものように・・・と春一番へ向かう。 座席を空ける時間が殆どないくらいにいい。 私はひと時でも今年の春一は見逃したくなかった。 音も景色も時間も空気も光も・・・全て浸り心に残したかった。 そんな理由で今年は特別の春一の過ごし方をした。 どうしてもワガママで居たかった。 知ってるお顔を見ても会釈くらい。 ごめんね、どうしても話に花を咲かせる気にはなれなかった。 今年の春一は何日間だったんだろ。 記憶が怪しい。 春一番週間。 私の宝物のような日々。 これオーバーなんかじゃないんよ。 あの暑い春は思い出にならないように・・と思っている(願っている) いつの間に春一番の会場で挨拶をすることが出来るようになったんかな。 HPがご縁で知り合った人達。 LIVEのおかげで知り合ったミュージシャンの方々。 昔からの仲間、大好きな仲間・・・・。 全てが春一番のおかげ。 福岡風太さん、阿倍登さんのおかげ。 本当にありがとう。と思う。 5日の帰りに風太さんと握手した。 「また来年ね」 風太さんのお顔が少しゆがんで見えた。 私はニコニコ笑顔にした。 今年はいろんなキモチが交錯した。 高田渡さんのこと、春一番が終わるかも知れないウワサ・・・・ 春一はお祭りなのだけど どこかいろんなキモチがあちこちで交錯しているのを感じた。 それは人生と同じいろんなキモチ。 いい時も悪い時も・・・・・ 今年の春一が終わったとき・・泣いていた。 そんなつもりはなかったし 絶対に泣きたくなかった。 私の春一番・・・・ みんなの春一番・・・・ ホームへ